サプリメントアドバイザーの長田です。
「マカって妊活にどういいの?」というご質問が多いので、詳しく書きたいと思います。
これからマカを取り入れようという方や、いま飲んでいるマカサプリの効果が知りたい!という方は参考にしてみてくださいね。
マカってどんな食べ物?
マカの名前は知っていても、マカそのものを見たことがある方は少ないと思います。
マカはペルー原産の野菜で、見た目はかぶのような形をしています。
原産地でもあるペルーのマカは、標高4000mの厳しい気候と過酷な土壌で育つため、ミネラル、アミノ酸などの栄養価が高く、昔から貴重な栄養源として食されてきました。
日本では、マカといえばサプリメントのイメージですが、原産国のペルーでは、マカを使ったサラダや炒め物など、子供から大人まで食べているメジャーな野菜です。
マカ野菜は、種や苗も日本に持ち込むことはできないため、私たちが野菜として食べることはできませんが、どんな味か気になりますね。
マカが妊活に良いと言われる理由とは?
マカといえば、男性が飲むサプリというイメージがありましたが、今では妊活サプリの定番として知られています。
マカに含まれる成分には、「マカミド」や「マカエン」など、マカにしかない栄養素があり、滋養などの健康に効果があります。
マカ特有の成分は、標高4000mを超える過酷な環境から身を守るために発生した二次代謝物によって産み出されたものです。
マカの特徴は、マカミドやマカエンだけでなく、「アミノ酸の王様」と言われるくらい、アミノ酸が豊富に含まれています。
では、マカが妊活に良いと言われるのはどうしてなのでしょうか?
ホルモンとアミノ酸の関係
女性ホルモンや男性ホルモンなどの性ホルモンは、成長ホルモンによって調整されています。
成長ホルモンの多くは、寝ているときに分泌して、私たちの体を維持、回復するのに重要な働きをしています。
就寝から3時間ほどはシンデレラタイム(ホルモン分泌する時間)とも呼ばれ、女性ホルモンや男性ホルモンをバランスよく分泌するための調整をしています。
この成長ホルモンの分泌に欠かせない栄養素がアミノ酸なのです。
体に必要なたんぱく質を作り出すアミノ酸は20種類ほどありますが、マカにはなんと18種類も入っています。
その中でも、成長ホルモンに必要なアミノ酸が多く含まれているのは、マカだけなのです!
マカサプリのパイオニアである株式会社ヤマノは、北九州大学の教授とマカの研究を行い、マカをマウスに与えた結果、卵胞刺激ホルモンは19倍、黄体形成ホルモンは4.5倍の上昇が認められました。
成長ホルモンに必要なアミノ酸
成長ホルモンの分泌には様々な種類のアミノ酸が必要とされます。
◆必須アミノ酸
トリプトファン
フェニルアラニングルタミン
リジン
◆非必須アミノ酸
アルギニン
グルタミン
◆遊離アミノ酸
オルニチン
シトルリン
マカには18種類ものアミノ酸が含まれています。
アルギニン | ホルモンの分泌に効果 |
リジン | ホルモンの分泌に効果 |
ヒスチジン | ストレス軽減、過食を抑制、神経機能補助の効能の他、性的欲求向上の役割もあります。 |
フェニルアラニン | ホルモンの分泌に効果 |
チロシン | ストレス軽減、白髪の予防、代謝や自律神経とも関係があります。 |
ロイシン | 筋肉をつくる、修復する役割や肝機能の向上、育毛効果があります。 |
イソロイシン | 肌や髪の健康に必要なアミノ酸のひとつ。運動時の回復にも効果があります。 |
メチオニン | 肝機能の向上、アレルギー症状を緩和、抗酸化作用による老化防止など。 |
バリン | 筋肉の強化・修復、苦み成分としての食品添加、美肌効果など。 |
アラニン | 甘みを担う食品に使用、肝機能の保護やアルコールの分解に効果的な成分 |
グリシン | コラーゲンを生成、美肌効果、コレステロール値を下げる、活性酸素を抑える、入眠、不眠症への効果。 |
プロリン | コラーゲンを生成、正常なターンオーバーを保つ、関節痛の改善など。 |
グルタミン酸 | 旨味成分の代表、美肌効果、脳を活性化、利尿作用など。 |
セリン | 肌の保湿、脳機能の活性化、不眠に効果。 |
スレオニン | 人間の成長に必要不可欠。髪や肌のコラーゲンを生成、脂肪肝の予防など。 |
アスパラギン酸 | 利尿作用や疲労回復の効果、旨み成分などの食品添加物に使用。 |
トリプトファン | ホルモンの分泌に必要 |
シスチン | 爪や髪を作るケラチンを生成。美肌、シミ予防、老化防止など。 |
(※日本ニュートリション協会出典 サプリメントアドバイザー養成講座資料より抜粋)
このようにマカにはたくさんのアミノ酸が含まれていますが、黄色の部分がホルモンに必要なアミノ酸です。
マカが妊活に効果的と言われる理由は、アミノ酸の作用のほかにも、ミネラルなどの栄養素がバランスよく働くことで、健康へと導きリズムを整える効果を生み出しているのだと考えられます。
まとめ
マカは、性ホルモンを調整している成長ホルモンに有効なアミノ酸を多く含んでいる、ということがお分かりいただけたでしょうか。
マカ特有の成分は、気候や土壌など過酷な環境から身を守るために発生した二次代謝物によって産み出されたもので、これだけ豊富なアミノ酸を補える野菜は他に類をみません。
マカサプリを選ぶときには、ペルー産のマカであることもポイントです。産地や栽培方法、加工技術によって含まれる栄養や吸収が違いますので、品質や栄養成分をきちんとチェックしてくださいね。