【二人目不妊】子育て・育児中の妊活のコツ

妊活と言うと一人目不妊のイメージですが、出産後にホルモンバランスが乱れてしまったり、子育てに忙しかったりと、なかなか次のお子様を授かれない二人目不妊の方が増えています。

出産後はホルモンのバランスが崩れてしまったり、赤ちゃん中心の生活リズムで思うように妊活に取り組めなかったりと、子育て中ならではのお悩みもでてきます。

妊娠~出産まで女性ホルモンの変化

女性の体は妊娠から出産まで目に見える部分だけではなく、女性ホルモンの働きも大きく変化します。

妊娠すると、生理周期を作っていたエストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌量はどんどん増えていきます。

また、卵巣から分泌されている女性ホルモンが妊娠中期になると胎盤からも分泌され、出産に向けて通常時の数百倍にもなります。胎盤からは乳腺の成長を促すホルモン(ヒト胎盤性クラトーゲン)も分泌されます。

妊娠中に満たされていた女性ホルモンは、出産すると一気に減少してほとんどゼロの状態になり、6~8週間ほどでホルモンバランスが戻ってくるといわれています。

妊娠中や出産後の体調の変化は、こうしたホルモンの変化によって起こります。また、不安やストレスなど精神的な要因が加わると不調やトラブルが現れやすくなります。

出産は女性にとって一大イベント。ホルモンの変化の激しい時期に周囲の理解やサポートが欠かせませんが、今は核家族のご家庭も多く、協力が得られにくいことも二人目不妊のママが増えている原因の一つかもしれませんね。

子育てをしながらの妊活は難しい?

子育てをしながらの妊活は難しい?

ホルモンバランスを整えるために妊活に取り組もうと思っても、子育てをしながらでは思うようにいかないこともあります。

  • 子供に合わせて起きる時間がバラバラで基礎体温が測れない
  • 子供を預けられなくて病院にいけない
  • 旦那さんが二人目不妊の治療に反対
  • 子供がいるのでタイミングをとるのが難しい
  • 出産後にセックスレスになってしまった

などなど、 一人目を授かる前とは違う悩みですね。

基礎体温を測るひまがない

お子さんが小さいと夜中に起こされたり、途中で布団をかけ直したり、途中で何度も目を覚ます、なんていうのはよくある事ですよね。基礎体温は寝起きの体温ですので、しっかり起きてしまってから測ったものは正確ではありません。

ですが、なかには正確に測れている日もあるので、「とりあえず毎日測ってみる」という気楽な気持ちで大丈夫です。何となくでも一ヶ月の体温を把握することが大切です。

子供を預けられなくて病院にいけない

不妊専門の病院の場合、子供連れはNGというところも多く、なかなか病院に行けない方もいらっしゃると思いますが、卵胞チェックやホルモンを促す治療であれば、総合病院や小さな婦人病院でも可能です。診察台にのる間くらいなら看護師さんに見てもらうこともできます。

旦那さんが二人目不妊の治療に反対

二人目を授かるための妊活や不妊治療に反対の旦那さんは少数派かもしれませんが、なかには「一人いるからそこまで頑張らなくても自然に任せればいい」、という考えの男性もいます。弟や妹をつくってあげることのメリットや、もう一人子供が欲しい!という自分の気持ちを根気よく伝えてパートナーにわかってもらいたいですね。

出産後にセックスレスになってしまった

出産後にセックスレスになるご夫婦はたくさんいます。旦那さんも二人目が欲しいけどセックスレスの場合、人工授精を選択肢に入れてもいいかもしれません。費用もそれほどかかりません。

産後の女性ホルモンのためにできること

産後の女性ホルモンのためにできること

二人目不妊を改善するためには、産後のホルモンバランスを正常に戻すことですが、出産後に無理をしてしまうと不調が長引いてしまいます。自分だけで抱えずに、周りに協力協力してもらいながらゆっくり体と心の回復をしましょう。

ホルモンに必要な栄養素

ホルモンバランスを整えるためには、ホルモンに必要な栄養をバランスよく摂ることが重要です。お子さんが小さいときは、子供用の食事は手間ひまかけても、自分用はつい適当に済ましてしまうという方も多いのではないでしょうか。

積極的に摂りたい栄養素は、たんぱく質、ビタミンE、C、葉酸、ビタミンB6、B12、鉄分、などですが、これだけをたくさん摂ればいいわけでなく、それぞれの吸収を助ける補酵素と一緒に摂取することが大切です。野菜をメインにした食事に、魚や鶏肉などのたんぱく質を取り入れるのが理想ですね。

巡りをよくする

子育てに忙しいと自分の冷えに気づかず、知らず知らずのうちに不妊になってしまっていることも。年齢とともにホルモン力や温める力が弱くなり、それを放置してしまうと不妊が長引いてしまいます。

小さなお子さんがいる場合、なかなかゆっくり湯船につかる、なんて時間はないですよね。バタバタと過ぎていく入浴タイムですが、週末などパパに子供を見てもらえるときは、ゆっくりお風呂につかってリラックスすることも大事です。着床に必要な栄養がしっかり子宮に届くように、冷えを解消しておきましょう。

リンパマッサージをすると短期間で血流がよくなるので、とくに冷えやすい足をメインにマッサージするのがおすすめです。

まとめ

子供がいるとどうしても自分のために時間をかけられず、病院に通うのがおっくうになりますよね。二人目、三人目不妊のなかでも、一人目を不妊治療で授かった方は病院へ行くタイミングも早いですが、一人目や二人目をすぐに授かった方の場合、「病院に行ってまでは考えていない」という方が多いんです。

一人目を授かったから、二人目もすぐにできると思うのは当然の考えですが、出産後にホルモンがなかなか元に戻らないこともあります。

授乳のためのホルモン「プロラクチン」が授乳後も下がらずに数値が高いままになっている場合は、薬を飲むことで改善されます。

一人目不妊も二人目不妊も基本は、バランスのよい食事、しっかり睡眠、温める、そして、早めに病院で検査を受けることが妊娠への早道です。