基礎体温をつけていて、「高温期が短い」「高温期が続かない」「低温期と高温期の差がない」と不安になったことはありませんか?
この記事では高温期のお悩みの原因と改善ポイントを紹介します。
高温期のチェックポイント
理想とされる高温期は、低温期の平均値より0.3度以上高く、12日~14日間続くのが望ましいと言えます。
この2点をクリアしていれば、排卵がきちんと行われ、黄体ホルモンが分泌されていると予想できます。
□低温期と高温期の差があまりない
□高温期への移行に2~3日かかる
□高温期が短い、14日間続かない
基礎体温のグラフが上記のような状態を示している場合は、排卵がうまくいっていない、黄体ホルモンの分泌が少ない、というトラブルが起きていることがあります。
低温期と高温期の差があまりない
高温期の体温が低くても、低温期の平均体温から0.3度以上高くなっていれば問題ありません。
低温期と高温期の差が0.3度未満の場合は、低温期がずっと続いているような状態かもしれません。
排卵がされていない(無排卵)の可能性や、黄体ホルモンの分泌が少ないことが原因の場合もあるため、早めにホルモン検査を受けたほうがよいでしょう。
高温期が維持されるには、卵が育って排卵されることが大前提ですので、低温期から見直した方が近道な場合もあります。
高温期への移行に2~3日かかる
低温期から高温期に切り替わるとき、階段型に上がったり、どこから高温期を数えていいのか分からない場合、排卵日の予測も困難になります。
低温期から高温期に移行するとき、排卵に必要なLHホルモンが分泌され、その後に黄体ホルモンが分泌され高温期を維持します。
黄体ホルモンの元気がないと、高温期に上がらなかったり、高温期が短く生理が来てしまいます。
高温期が短い、14日間続かない
黄体ホルモンの分泌量が少なかったり、ホルモンを受容する細胞の元気がないと、高温期が短くなる可能性があります。
高温期が短い原因1.過度なストレス
ホルモンをコントロールする視床下部は、自律神経と免疫のコントロールセンターでもあります。自律神経の乱れはホルモンバランスの乱れにも繋がります。
自律神経は体温の調節にも関わっています。高温期が短いことも含め、基礎体温が安定しないときにはストレスケアをすることも大切です。
高温期が短い原因3.高プロラクチン血症
急激なダイエットや、食事が偏りやすい肥満の場合、ビタミンやミネラルなど必要な栄養が不足してしまい、生殖器の働きが悪くなってしまいます。
急なダイエットは基礎体温を下げてしまうこともありますので、妊活中はゆっくり体重を落としてリバウンドも予防しましょう。
高温期が短い原因2.急激なダイエットや肥満
プロラクチンとは、本来は産後に多く分泌されるホルモンです。母乳を出したり、子宮収縮をうながして産後の体調を早く回復させる力を持ちま
す。
産後すぐに妊娠しないよう排卵を抑制する働きもあり、黄体ホルモンが働かず基礎体温が低いままになります。
高温期を改善する体作り
高温期の改善ポイントは、必要な栄養素を効率的に摂ること。
高温期に必要なビタミンEは、黄体ホルモンを作るために欠かせません。ビタミンEはビタミンCと一緒に摂ることで効率的に働きます。
たんぱく質は細胞を作り、健康な子宮内膜を作るためには葉酸や亜鉛も必要です。
たんぱく質、野菜中心の食事を心がけて、ホルモンに必要な栄養をしっかり補いましょう。
体温を上げるための適度な運動、冷え性の改善にも力を入れることも大切です。
まとめ
基礎体温がガタガタとしてどこが高温期か分からないような場合、全体的なホルモンの不調が考えられます。
基礎体温表を持って早めに婦人科を受診することで、原因がわかり改善ポイントが見えてきます。
黄体機能不全や高プロラクチン血症、多嚢胞性卵巣症候群など、治療が必要な場合がありますので、早めに検査をして原因を知ることが妊娠への近道です。