妊活中は妊娠の兆候がどういうものなのか気になりますよね。排卵日からいつごろ着床するの?期間や日数はどれくらい?知っているようで知らないこともあると思います。
妊娠の兆候が出始める時期には、不妊治療の有無によっても変わります。
一般的には排卵日にタイミングをとって卵子と精子が出会い、受精卵になってから、約1週間ほどかけて子宮内にゆっくりおりてきて子宮内膜に着床を始めます。
着床が完了するまでの日数は、着床準備に入ってからさらに1週間ほどかかります。排卵日から12日~13日が経過したころは、すでに着床が完了していることになります。
タイミングや人工授精で、妊娠超初期または妊娠初期の兆候は生理予定日の1週間前からみられます。着床は完了していませんが、着床準備に入っています。
早ければ生理予定日前にはHCG値が高くなり、妊娠検査薬では陽性反応を見られることもあります。
着床までの期間は個人差があります。卵管内での胚の成長スピードに差があるからです。卵管の形状や卵子の質によって胚の成長スピードは違ってきます。
また、胚盤胞になってから着床の根っこをおろす準備が整うまで浮遊している微調整期間も入れると、着床までの期間は数日の個人差があるのは普通です。
不妊治療で体外受精をしている場合は、受精卵の胚の状態によって着床までの日数が変わってきます。排卵日から日数を数えるのではなく、胚移植日から日数をカウントします。
分割胚を移植した場合は、胚盤胞になるまで数日かかるため、胚移植から着床までの日数は5日ほどかかります。胚盤胞を戻した場合は、早ければ2日ほどで着床準備に入ります。
妊娠初期っていつ?
妊娠の週数は、最後に生理が来た初日を「妊娠0週0日」と数えます。一般的には約3ヶ月間が妊娠初期にあたりますが、妊娠0週~4週までの1ヶ月間を妊娠超初期、妊娠4~15週の2~4ヶ月間を妊娠初期と呼びます。
妊娠超初期 0~4週
妊娠初期 4~15週(2~4ヶ月)
妊娠中期 16~27週(5~7ヶ月)
妊娠後期 28~39週(8~10ヶ月)
妊娠超初期の兆候
着床して妊娠が成立すると、赤ちゃんを育てるための内分泌やホルモンに大きな変化が出てきます。生理予定日1週間前の着床したころからhCG(妊娠を維持するためのホルモン)が分泌され、体の変化を感じるようになります。
高温期が持続する
妊娠の兆候として一番わかりやすいのは、基礎体温での高温期の期間です。高温期は14日±2日が目安ですが、高温期が普段より長いまたは14日以上続く場合は妊娠の可能性があります。普段から基礎体温を測っている方は、ひとつの目安になります。
着床出血
妊娠の兆候としてもう一つ、話題になるのが着床出血です。胚盤胞が着床するとき子宮内膜に受精卵が根っこをおろし埋没していきます。
その時に子宮内膜から出血することを着床出血といいますが、生理予定前から出血する時もありますし、受精卵の成長スピードによっては生理が遅れて数日してから出血するときもあります。
生理の出血なのか、着床出血なのか、わかりずらいですが、着床出血は生理の量とはあきらかに違います。
出血期間は数日で終わるのが特徴ですが、なかには少量の出血が1週間ほど続くこともあります。
出血量はパンティーライナーくらいで補える方から生理の軽い日用ナプキンくらい必要な方まで様々。色は薄茶色、赤黒い、生理と似ているなど個人差があります。
判定日が分かっていてその前に普段と違う出血がある場合は着床出血の可能性があります。
ただ、着床出血は妊娠したら必ず起こるものではなく、微量の場合は下着に付かない程度ですし、妊娠していても着床出血がない場合がほとんどです。
おりものが変化する
妊娠の兆候として、おりものが変化することもあります。エストロゲンやプロゲステロンのホルモン量の増加によって、おりものの量が増える、サラサラになる、白っぽく粘りがある、などいつもと違うおりものが分泌されます。
生理前の症状と似ている妊娠初期症状
妊娠初期の症状は、生理前の体調やPMS(月経前症候群)と似ているため、自分の生理前の体調を知っておくと見分けやすいですね。
・胸の張り
・体がだるい、眠気が強い
・肌荒れ
・下痢や便秘
・下腹部の痛み
・頭痛
・味覚や臭覚が変わる
まとめ
妊娠の兆候は、タイミング、人工授精、体外受精のどの段階でも気になりますよね。色々な情報に敏感になってしまいますが、できるだけ普段通りの生活をして体にストレスを与えないよう心掛けてくださいね。
判定日前に妊娠検査薬でチェックするのもひとつの方法です。最近では精度が良い妊娠検査薬もありますが、説明書通りに使わないとストレスや一喜一憂する原因にもなります。
妊娠検査薬の使い方や、フライングでのチェックついては、こちらも合わせてご覧ください。