妊娠前に受けておくべき検診や予防接種、抗体検査一覧

妊娠に備えて風疹の予防接種や歯科検診を受けとくといいよ、と聞いたことはありませんか?

ひとつ聞くと、じゃあ他にも受けておいた方がいい予防接種や検診ってあるの?と不安になる方もいるかもしれません。

ブライダルチェックを受けたり不妊治療を受けるために病院に通う機会があると、病院からアドバイスがある場合もありますが、妊活を始めて自分でタイミングをとっていると、自分で調べないと分からないことも多いですよね。

ここでは、これは妊娠前までに済ませておくべき!という検診や予防接種についてまとめていますので、参考にしてみてくださいね。

妊娠前に受けておきたい検診や予防接種とは?

妊娠前に受けておきたい検診や予防接種とは

風疹抗体検査と予防接種

風疹が流行ると、ニュース番組では必ず妊婦さんにインタビューをしています。

それは、妊娠初期に風疹にかかると赤ちゃんに感染してしまう可能性があるからです。

妊婦さんの体が辛いだけでなく、赤ちゃんの心臓や、目、耳などへ障害が残る可能性があり、胎児奇形が起こる可能性は40%とも言われています。

春から夏に流行するため、妊娠初期であればゴールデンウィークの外出は控える方もみえます。

早めに風疹の抗体確認や予防接種を受けてほしい理由は、風疹予防接種から2ヶ月は避妊する必要があるからです。

風疹抗体がない場合にはワクチンを接種しますが、生ワクチンのため、胎児に影響しないように接種後2か月間は避妊することが必要です。

接種後に妊娠が分かると赤ちゃんへの影響もゼロではないので、接種1ヶ月前からの避妊も気をつけたいですね。

トータルで3ヶ月は妊娠できない期間になるので、早めにチェックしておきましょう。

また、30歳以上の男性は予防接種を1度も受ける機会のなかった人もいます。パートナーも一緒に検査することをおすすめします。

風疹抗体を既に持っている人が風疹ワクチンを接種しても問題はないので、抗体検査をせずに予防接種を受けたほうが手間がないかもしれません。

近くの内科で5000円程度で受けられます。

ワクチンは取り寄せになるため、電話をしてから1週間前後で受けられます。夫婦で受診できる日を確認して、体調を整えておいておきましょう。

風疹の抗体検査のみ無料で行っていたり、風疹ワクチン接種の助成がある地域もあります。保健所に問い合わせてみてくださいね。

麻しん、水ぼうそう、おたふく

風疹のように奇形や障害の残る可能性は少ないですが、流産や早産の可能性があります。

麻しんや水ぼうそうのワクチンは風疹と同じで、接種後2か月間の避妊が必要です。

罹った時は抗ウイルス薬が処方されます。赤ちゃんへの影響が全くないとは言い切れないのが心配です。

おたふくは、男性がかかると無精子症になる可能性があります。どの病気も大人が罹ると重症化しやすいので、男性も女性もチェックしておきましょう。

インフルエンザ

インフルエンザ

秋から冬にかけて必ず流行するインフルエンザ。

妊娠中でもインフルエンザの予防接種を受けることが出来、インフルエンザに罹っても、タミフルやリレンザが処方されることもあります。

ただ、はっきりと安全性が確認されているわけでもないようです。

また、不妊治療中は1回の治療も無駄にしたくありません。体を整えてきたのにインフルエンザで治療が中止に。。ということは絶対に避けたいですよね。

人との接触を避けることは難しいので、必ずご夫婦で予防接種をしてくださいね。

歯科検診

「妊娠前に親知らずを取らなきゃ!」という話、聞いたことありませんか?

それは、親知らずは手術が必要になったり、抗生剤や痛みどめを飲むことが多いからです。

必ず親知らずを治療しないといけないわけではありませんが、歯科検診で今すぐに治療しなくても大丈夫ということを確認しておくと安心ですよね。

妊娠すると、ホルモンの影響で歯肉炎や歯周病、虫歯になりやすいのですが、妊娠中は胎児への影響もあって治療ができず、応急処置になってしまうこともあります。

痛みに悩まされながら過ごすのは辛いですよね。今のうちから定期的な歯科検診に行って、健康な歯を作っておきましょう。

乳がんや子宮頸がんなどのがん検診

乳がんは女性のがん罹患率1~2位を占めるようになりました。

乳がんはエストロゲンによって進行するため、エストロゲン投与やホルモン治療で悪化する可能性もあります。不妊治療を始める前には必ず検査を受けておきたいですね。

妊娠後には乳房が張ることが普通になるため、気づきにくくなり、発見が遅れることも考えられます。

早期に発見して治療をすれば治る可能性が高いので、地域や職場の検診を受け、普段からセルフチェックをすることも大切です。

子宮頸がんは、早産の可能性や、進行具合によっては赤ちゃんを諦めなければならないこともあります。早期発見であればレーザーでピッと治療すれば治癒が見込める病気です。

何事も早期発見が第一です。

血液型

意外と知らなかったり、間違って記憶していることもあります。

よほど変わってしまうことはありませんが、輸血が必要になったり、2人目以降の妊娠では赤ちゃんの黄疸の原因になることも。

知っておくと治療もスムーズに進みます。血液検査をする機会があれば少量の血液で検査ができるので、ついでに調べてもらってくださいね。

まとめ

ブライダルチェックや妊活ドッグ

最近では、ブライダルチェックや妊活ドッグといって、結婚前に自分の体を知るために感染症やホルモン値を検査してくれる病院が増えています。

結婚前でも後でも受けることができ、費用は20,000~40,000円程で、検査項目を選ぶことができます。

風疹などはブライダルチェックの項目に入っていることもあります。ブライダルチェックや各自治体の検診制度などを上手に使って、準備をしておきたいですね。