男性の冷えが不妊の原因に!改善法は?

不妊の原因の約半数が男性にあると言われています。

男性不妊の原因は、ストレスや喫煙、過度の飲酒、肥満や糖尿病といった生活習慣病などの影響が考えられますが、冷え性も不妊原因の一つにあげられます。

私が店頭で妊活のお悩みをお聞きしているなかでも、「旦那さんが寒がりで、手を繋ぐといつも冷たい」という話がとても多いんです。

15年前まではほとんどなかった「男性の冷え」のお悩みは、2010年頃から少しずつ増えたように感じます。

ストレス過多で心身ともに疲れる世の中ですから、自律神経の乱れによる冷え性もあるのかもしれません。

もし不妊の原因が男性の冷えからきているものだとしたら、早めに改善しておいた方が良いといえます。

この記事では、男性の冷えと改善法をご紹介します。

不妊の原因は男の冷え性?

不妊の原因は男の冷え性?

冷えが妊娠をさまたげるのは女性だと考えられていましたが、実は男性の冷え性も不妊に大きく関係していることがわかっています。

男性は女性に比べて、熱を作り出す筋肉量が多いため、冷え性になりにくいのが一般的です。

ですが、不規則な生活や睡眠不足、ストレスが自律神経の働きを乱すと、血行不良を引き起こしてしまうのです。

血行が悪くなると、全身の機能の低下をまねき、生殖器官やホルモン分泌器官に影響が生じてしまいます。

健康な精子をつくるための機能がうまく働かなくなると、男性不妊に繋がるというわけです。

男性の冷え性予防と改善ポイント

男性の冷え性予防と改善ポイント

年中指先が冷たい、寒くて寝つきが悪い、などの冷え症を自覚している男性は、次の生活習慣を見直しましょう。

湯船につかる習慣をつける

精子をつくる器官は熱に弱いと言われていますが、血行不良は男性ホルモンの分泌を滞らせてしまいます。

精子をつくるための男性ホルモンをしっかり出すためには、全身の巡りを良くする必要があります。

お風呂をシャワーで済ませている場合は、体が温まる前に入浴が終わってしまい、緊張した筋肉が緩まる暇がありません。

血行不良が慢性化すると、老廃物が溜まりやすくなり、肩こりや腰痛などの原因にもなります。

毎日湯船につかるのが難しくても、週に数回は体をしっかり温める日をつくることが男性の妊活の一つです。

ただ、精子は熱に弱いため、熱すぎるお湯に長時間つかるのは注意が必要です。

何はともあれ禁煙!

タバコは男性不妊の原因になるため、妊活中だけでも控えてほしい悪習慣の一つです。

タバコに含まれるタールやニコチンは血行不良を招き冷えの原因になります。

タバコにより活性酸素が増えると、細胞の老化が促進され精子の質が下がってしまいます。

タバコは生殖機能に影響を与えることわかっていますので、妊活中だけでも禁煙に取り組みたいですね。

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お酒はほどほどに

お酒は飲みすぎなければよいと考えられていますが、人によってアルコールを分解する能力は違います。

体に負担がかかると、それを軌道修正する力も働きます。その時に大量の活性酸素が作られてしまうのです。

お酒を飲まないとイライラしてしまったり、アルコール依存や精神障害を起こしてしまうと、妊活どころの話ではなくなってしまいます。

男女問わず、健康な体あってこその子作りです。お酒はほどほどにたしなむ程度にしましょう。

適度な運動を取り入れる

男性の冷え性の予防と改善には、血行を促進させるウォーキングやスイミングといった有酸素運動を行うのがおすすめです。

筋力をつけて代謝を上げるのも冷え性には効果的です。筋力トレーニングを適度に取り入れてみるのもよいでしょう。

あまりにハードな運動は、大量の活性酸素を発生させる原因となるので、無理のない程度に毎日少しずつ行うのがポイントです。

さらに適度な運動と一緒にストレッチを取り入れるとリンパの流れがよくなり効果的です。

コーヒーや冷たい飲み物を控える

冷たいものを摂り過ぎると体が冷えやすくなるのは当然ですね。

男性は温かいお茶をよりもゴクゴク飲める冷たい飲み物を好む傾向にあります。

家族がそれとなく注意したり、温かい飲み物を出すなどして、自然と温活を意識してもらえるようにサポートすることが大切です。

ホットな飲み物でも、コーヒーはカフェインが体を冷やす作用があるため控えるのがいいですね。

外食で食べない方が良いメニューとは?

体を温める食材は根菜や生姜などたくさんあります。これらを積極的に食べることも大切ですが、男性の場合は外食時に冷えないメニューを選ぶほうが現実的です。

パン、パスタ、うどん、蕎麦などの粉ものメニューは体内で分解されにくく体を冷やす性質があり、代謝を下げてしまいます。

牛乳やヨーグルトなどの乳製品、果物全般も体を冷やすので食べすぎには注意しましょう。

麺類やサンドイッチなどの単品メニューよりも、ご飯(できれば玄米や雑穀)がセットになった定食などバランスの良いメニューを選ぶのがおすすめです。

甘いものは摂りすぎ注意

甘いものを食べて血糖値が上がると、インスリンを出して血糖を下げようとします。その時、体温も一緒に下げてしまいます。

最近は、スイーツ好きの男性も増えていますが、冷え性が悪化しないよう糖分の摂りすぎには注意したいですね。

料理でも精製された砂糖は体を冷やしてしまう性質があるので、きび糖、甜さい、黒糖など自然の栄養が含まれているものを選ぶといいですね。

まとめ

赤ちゃんを望むご夫婦にとって、冷えの改善は最も効果的な妊活の一つです。

精子の検査でよくない数値が出たら、まずは生活習慣の見直しをしてください。

冷え性が改善されると、精子の運動率が上がったり、数が増えるといった効果も期待できそうですね。

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