桃を食べると子宝に恵まれる?
「男性に桃を食べさせると妊娠しやすくなる」という子宝ジンクスをご存知でしょうか。
中国では古くから、桃を食べると子宝に恵まれると言われていました。
その伝承が日本にも渡ってきて、「桃は妊娠を促す食べ物」として重宝されてきた歴史があるんです。
西遊記にも不老不死の果実として登場していますし、日本では桃太郎の伝説があることからも、桃は昔から特別な果物と考えられていたことが分かります。
桃が男性不妊に効果的な理由
桃の種には、脂肪油、アミグダリンなどが含まれ、桃仁という生薬として使用されています。
桃仁は、血液の巡りをよくする作用があり、生理不順や生理痛、更年期障害など、女性特有の不調に効果がある漢方薬としてポピュラーなものです。
血行を良くする働きがあることから、男性不妊の改善に処方される漢方薬「桃核承気湯」にも使われています。男性の巡りを改善することは、精子の濃度、運動率、奇形率の改善に繋がります。
桃の健康効果
桃のとろりとした食感の元となっているペクチンという成分には、糖分の吸収を抑制して血糖値の急激な上昇を抑える働きがあります。
ペクチンは便通を改善するだけでなく、腸の内壁を保護する役割もあります。
腸内環境を整えることは、免疫力アップや生活習慣病の予防にも繋がります。
カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラルや、葉酸やビタミンCも含まれていますので、男女問わず健康効果が期待できます。
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桃に含まれる主な栄養(100gあたり)
たんぱく質 0.6g
食物繊維 1.3g
カリウム 180mg
カルシウム 4mg
マグネシウム 7mg
亜鉛0.1mg
ビタミンC 8mg
ビタミンE 0.7mg
葉酸 5μg
日本食品標準成分表2020年版
抗酸化作用で老化予防
桃の皮には、ポリフェノールの一種であるカテキンが多く含まれています。
お茶の成分として知られるカテキンですが、抗酸化作用が高く老化防止に効果があります。
桃の果肉も抗酸化ビタミンE、ビタミンCが含まれていますので、皮ごと食べたり、丸ごとジュースにするのがおすすめです。
生の桃より桃缶のほうが栄養価が高い?
生の桃と缶詰では、栄養素の量は同じすが、缶詰の方がビタミンが多く補えます。
缶詰は加工過程で桃の細胞膜を破壊して、栄養が吸収されやすい状態になるため、ビタミンCは生食の時と比べて4倍の摂取量になることが分かっています。
ただし缶詰のシロップには砂糖が添加されているため、糖分の摂りすぎには気をつけましょう。
まとめ
子宝ジンクスの一つとして、男性が桃を食べると妊娠しやすいと言われるのは、妊活に有効なペクチンやカテキン、ビタミンEとビタミンCが含まれているからなんですね。
桃に含まれるビタミンEや葉酸は、男女問わず妊活に効果があります。
桃の缶詰なら手に入れやすく、生の桃と変わらない栄養を摂ることが出来ます。
ぜひご夫婦で桃を食べて、若々しく妊娠しやすい体づくりを目指したいですね。