生姜の効果と蒸し生姜の作り方

生姜はピリッとした辛みが特徴ですが、この辛み成分は体を温めるだけでなく、ダイエットや自律神経の調整、むくみの改善など様々な効果が期待できます。

生姜に含まれる成分の効能、効果的な摂取方法、蒸し生姜の作り方を紹介します。

冷え対策に「生姜」が最適

ジンゲロールの効果

生姜には「ジンゲロール」という成分が含まれ、体の表面を温める作用や熱を逃す働きがあります。

一時的に代謝が上がりポカポカ温かくなりますが、発汗作用が熱を逃して徐々に体を冷まします。

ジンゲロールは生の生姜に多く含まれていますので、風邪の引き始めや発熱時には、すりおろした生姜をおかゆに入れたり、生姜湯にすることで効果を発揮します。

血管を拡張させて一時的に体温を上げるため、酵素や免疫細胞の働きをより活性化し、細菌やウイルスに強い体を作る効果が期待できます。

ジンゲロールには神経伝達物質のセロトニンを抑える作用があるため、頭痛や吐き気不快な症状を緩らげる効果があります。

ジンゲロールの効果的な摂り方

ジンゲロールは酸化しやすく熱に弱いため、食べる直前にすりおろすのが効果的です。

チューブタイプの生姜には、保存料や調味料が含まれるものが多く、生姜本来の成分を摂り入れるには生の生姜がおすすめです。

生姜の辛み成分は刺激が強いため、すりおろし生姜は小さじ1杯くらいを目安に取り入れるのがおすすめです。

皮ごとスライスした生姜をはちみつ漬けにすると、ジンゲロールを酸化から守ることができます。

熱湯を注ぐとジンゲロールの効果が薄くなるため、生姜湯を作るときはぬるめのお湯で作るのがポイントです。

ショウガオールの効果

ショウガオールは、生姜を加熱することでジンゲロールが変化した成分です。

加熱した蒸し生姜は、ショウガオールが4000倍にアップするんです!

ショウガオールは体の表面だけでなく深部から温める効果が高いため、冷え対策には加熱した生姜がおすすめです。

ショウガオールは生理痛などの原因となるプロスタグランジンというホルモン物質を抑える働きもあります。

加熱した生姜には脂肪燃焼効果があり、運動の前に生姜を摂取することでダイエットをサポートします。

蒸し生姜の作り方

加熱した蒸し生姜は、体の深部から効果的に温めるため「ウルトラ蒸し生姜」とも呼ばれています。

温めパワーがアップするウルトラ蒸し生姜は、自宅でも簡単に作ることができます。

■蒸し生姜の作り方

1,生姜を1~2㎜にスライスします。繊維の目に沿ってスライスすると見た目が綺麗です。

2,蒸し器で30分程蒸します。芳香成分のレモンのような香りから甘い匂いに変わったら蒸しあがりです。

3,室内で1週間ほど乾かすか、1日天日干しすれば出来上がり。

生姜の成分は皮の下に集まっているため、皮ごとスライスするのがポイントです。

密閉容器に入れて常温で3ヶ月ほど保存できます。ミキサーなどで粉末にすると、飲み物や鍋料理などにも手軽に活用できます。

まとめ

生姜は生で食べる場合と加熱した場合では、効果に違いがあります。有効成分を上手に取り入れて健康に役立てください。