ひまわりの種が、妊活に必要な栄養が詰まったスーパーフードなのをご存知でしょうか。
欧米や中国ではスナック感覚で食べられている身近な食材で、妊娠に良い食べ物として雑誌で紹介している国もあるんです。
ひまわりの種にどのような栄養が含まれていて、妊活にどう効果があるのか、分かりやすくご紹介します。
ひまわりの種に含まれる栄養と妊活への効果
着床しやすい子宮環境をつくるたんぱく質とビタミンE
ひまわりの種に多く含まれるたんぱく質は、ホルモンの分泌や筋肉、血管など全身で必要とされます。子宮内膜はもちろん、卵子や精子もタンパク質から作られていますので、妊活中にも欠かせない栄養素です。
黄体ホルモンの原料になるビタミンEは、着床しやすいように子宮内膜を厚くしたり、高温期を維持する働きがあります。抗酸化作用も高いビタミンですので、子宮環境や卵子の質の改善も期待できます。
ホルモンバランスを整える不飽和脂肪酸
ひまわりの種に豊富なリノール酸やオレイン酸は、植物油に多く含まれる不飽和脂肪酸です。不飽和脂肪酸のなかでもリノール酸は体内で作り出すことができない栄養素のため、食事から補う必要があります。
どちらも血液中のコレステロール値を下げてくれたり、体内でDHAやEPAに変化して脳機能を向上し、女性ホルモンを整える働きがあるんです。
良質な油は便秘の改善にも効果的ですので、妊活中の体重管理や必要な栄養をしっかり吸収できる体づくりにもおすすめです。
妊活中のストレスケアにマグネシウム
ひまわりの種に含まれるマグネシウムには、イライラを抑制して精神の安定を維持したり、神経伝達を正常に保つ働きがあるため、ホルモンバランスを整えるのに効果的です。
セロトニンの原料となるトリプトファンも豊富なので、妊活中に感じやすい不安を取り除いて気持ちを穏やかに保つようにも働いてくれるんです。
トリプトファンは睡眠ホルモンのメラトニンの原料にもなりますので、質の良い眠りに導き、ホルモンの分泌をしっかりサポートしてくれます。
男性の妊活に亜鉛
ひまわりの種には亜鉛も含まれています。亜鉛は男性の生殖機能に深く関わり、健康な精子の生成には欠かせません。一緒にビタミンEを摂ることで、精子の形状や質、運動性をより高めてくれます。
女性も亜鉛が不足すると、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンのバランスが乱れ、生殖機能が低下することがあります。また、受精卵が細胞分裂をする時にも必要ですので、妊活中のご夫婦は意識して摂りましょう。
亜鉛は熱に弱いため、効率よく摂るにはローストしていない種がおすすめです。
ひまわりの種の食品分析
ひまわりの種:1カップ 100gの栄養成分
エネルギー | 611kcal |
タンパク質 | 20.1g |
脂質 | 56.3g |
炭水化物 | 17.2g |
ビタミンA | 1μg |
ビタミンE | 12mg |
ビタミンB1 | 1.72mg |
ビタミンB2 | 0.25mg |
ナイアシン | 6.7mg |
ビタミンB6 | 1.18mg |
葉酸 | 280μg |
パントテン酸 | 1.66mg |
ビオチン | 80.1μg |
ナトリウム | 250mg |
カリウム | 750mg |
カルシウム | 81mg |
マグネシウム | 390mg |
リン | 830mg |
鉄 | 3.6mg |
亜鉛 | 5mg |
銅 | 1.81mg |
マンガン | 2.33mg |
セレン | 95μg |
クロム | 1μg |
モリブデン | 28μg |
食物繊維 総量 | 6.9g |
オレイン酸 | 13000mg |
リノール酸 | 28000mg |
参考サイト:カロリーSlism
https://calorie.slism.jp/105027/
ひまわりの種を食べる時に注意すること
栄養が豊富で油分を多く含むひまわりの種は、100g(1カップ)で611kcal(1粒あたり1.2kcal)とカロリーが高めです。
どんな食品もそれだけを大量に食べるのは良くないですよね。健康のためには、1日に大さじ2杯(20粒)くらいを目安に食べるようにしましょう。
ひまわりの種のおすすめの食べ方
ひまわりの種は、あらかじめ殻を剥いた商品も販売されています。殻をむきながらちょこちょこ食べる楽しみもありますが、面倒な方は始めから殻なしが便利です。
そのままでも十分美味しく食べられるひまわりの種ですが、パンや焼き菓子にトッピングしてカリッとした食感を楽しむのもおすすめ!
朝食のシリアルに混ぜたり、ヨーグルトやサラダにトッピングすれば手軽に栄養満点の一皿になります。
ひまわりの種は色々な食品に合わせやすく、お料理はもちろん、パンやお菓子作りにも使いやすい食材です。
まとめ
ひまわりの種には、むくみに良いカリウムや、老化防止・免疫力を高めるビタミン類を多く含み、また妊活に良い栄養をしっかり吸収できる腸内環境を作る栄養素も豊富です。
日本ではあまり馴染みのないひまわりの種ですが、これだけ妊活に良いことが分かっているので、ぜひ活用していただきたいと思います。
手軽に栄養補給できるナッツ類は、おやつとして楽しみながら健康や美容効果が期待できます。美味しいひまわりの種を、授かるための体づくりに取り入れてみてください。