お肌ぷりぷりコラーゲンが妊活にもいいって本当?

コラーゲンが妊活に良い、ということを耳にした方も多いのではないでしょうか。
初めて聞いた!という方も、この記事を読んで、妊活にさらなる磨きをかけてくださいね。

まずコラーゲンと聞いて、まず初めに思い浮かぶのは、美容に良い、お肌がぷりぷりになるイメージですよね。
コラーゲン=肌に良いというのは誰もが知っていると思いますが、妊活に良いというのはどうしてなんでしょうか?

お肌と一緒に子宮もキレイに?

コラーゲン2

そもそもコラーゲンとは?

コラーゲンとは、主に動物の細胞と細胞の間を埋めているタンパク質の一種。とても柔軟性があり、皮膚の組織もコラーゲン線維でできています。肌に良いといわれているのは、皮膚の組織にコラーゲンが使われているからなんですね。

他にも、腱や血管、骨など、しなやかさが必要な組織の多くをコラーゲンが構成していて、実は体の中に一番多く存在しているタンパク質でもあるんです。その割合は、体を作っているタンパク質の約30%になります。

コラーゲンが足りないとお肌や骨などあらゆる部分に影響しそうですね。

コラーゲンでふかふかの子宮内膜に!?

コラーゲンには細胞を増やしたり傷を治す働きがあることから、生理によって剥がれた子宮内膜の回復にもコラーゲンが使われると考えられています。

コラーゲンが妊活に良いと言われるのは、着床に必要なふかふかの子宮内膜をつくるのに必要だからなんですね。

いつまでもコラーゲンを維持しておきたいですが、体内のコラーゲン量は、年齢と共に減少して、50代になると20代の70%にまで減ってしまうんだとか!

老化が進むと、コラーゲン自体も老化して細胞の柔軟性や弾性が失われていきますから、妊活に重要な細胞を若々しく維持するためにも、コラーゲンをしっかり代謝させることは欠かせないんです。

最近では、不妊治療の一つとしてコラーゲンのサプリを処方するクリニックや漢方薬局も増えていますが、普段の生活でコラーゲンを効率よく摂取するにはどうしたらよいのでしょうか?

食べたコラーゲンはコラーゲンにならない?

「コラーゲンを食べても、胃で分解されてしまって意味がない」

なんて話を聞いたことがある方も、いらっしゃるかもしれませんね。

これは、半分正解で、半分間違いです。

食事などから摂取したコラーゲンは、アミノ酸が何個かくっついた「コラーゲンペプチド」と呼ばれる状態に分解され血液で全身に運ばれます。

コラーゲンペプチドが細胞に行き渡ると、「コラーゲンを作りなさい!」という命令を発して、体内でのコラーゲンの合成を促すんです。

ですから、コラーゲンを食べることはコラーゲンの代謝のために、間違いなく必要なことなんですね。

下記の表の通り、コラーゲンは、鳥の皮や軟骨、魚の皮、スジ肉などに多く含まれていますが、日々の食事から補うことを考えるとかつお節やソーセージが食べやすいかもしれませんね。

 

食材名 100g中のコラーゲンの含有量
フカヒレ(戻したもの) 9920mg
うなぎの蒲焼 5530mg
牛スジ 4980mg
鶏軟骨(胸) 4000mg
ハモ(皮あり) 3560mg
豚白モツ 3080mg
鮭(皮あり) 2410mg
鶏砂肝 2320mg
サンマの開き(皮あり) 2230mg
鶏手羽元 1990mg
豚レバー 1800mg
かつお節 1660mg
ソーセージ 1570mg
鶏もも肉 1560mg
鶏手羽先 1550mg

私のおすすめのコラーゲン摂取方法その1

コラーゲン量の多い手羽先を煮込んで冷やすとスープがプルプルに固まります。そのプルプルの中にコラーゲンがたっぷり含まれています。

しっかり煮込んだスープを製氷皿に流してブロック状に冷やし固めて冷凍庫で保存しておけば、いつでもコラーゲン入りスープを食べることができます。

お鍋やお味噌に入れても良いですし、1個をカップに入れてお湯を注いで少量の塩を入れれば、シンプルな鶏出汁スープが手軽に楽しめます。

私のおすすめのコラーゲン摂取方法その2

コラーゲンはゼラチンです。ゼリーを作るときに使うゼラチンは、コラーゲン由来100%のものが多く、無味無臭で色々な料理に使うことができます。

ゼリー用のゼラチンも動物性の皮膚や骨から抽出しているので、原料の詳細が分からないという点で、個人的には自作のコラーゲンスープに軍配が上がります。

コラーゲンだけでは意味がないその1

コラーゲン特有のアミノ酸「ヒドロキシプロリン」を作るためにはビタミンCが必要です。

コラーゲンサプリにはビタミンCが配合されているものが多いですが、魚や肉など食事からコラーゲンを摂取するときは、サラダやフルーツなどビタミンCを含む食材も一緒に取りましょう。

抗酸化作用の高いビタミンCは細胞の老化を防ぎますので、子宮内膜や卵の質にも効果が期待できます。コラーゲンとビタミンCはスーパーコンビといえますね。

コラーゲンだけでは意味がないその2

コラーゲンの生成に必要なアミノ酸に「リシン」があります。

リシンは、肉や魚、大豆のタンパク質に豊富に含まれています。

魚は皮ごと食べることで、コラーゲンとその他のタンパク質を効率よく取り入れることができます。

大豆製品はイソフラボンも摂れますから、コラーゲンとの組み合わせは妊活にぴったりですね。

コラーゲンを効率よく補うには、野菜や果物もバランスよく食べるのがポイントです。

1日に必要なコラーゲンの量と注意点は?

1日に必要なコラーゲン摂取量目安は5~10gですが、食事からの平均摂取量は1.9gと言われています。まったく足りていないですね。

サプリメントの活用は有効ですが、食事と合わせたとき過剰摂取にならないように気をつけましょう。

子宮内膜症や子宮筋腫がある場合、過剰に摂ってしまうと症状を進行させてしまうこともあるので注意が必要です。

まとめ

コラーゲンは、肌だけでなく子宮内膜の質に関わるなど妊活にも効果があります。抗酸化作用のあるビタミンCと一緒に補うことで、効率的にコラーゲンをつくることができます。

体内のコラーゲンは年齢とともに少なくなっていくため、サプリなどを活用して、健康で若々しい体を維持しましょう。