二人目不妊でお悩みの方へ

1人いるから、諦めた方がいい?

1人いるから、諦めた方がいい?

二人目不妊でお悩みの方とお話すると、必ずと言っていいほど口にされる言葉。

「この子がいるんだから、贅沢って思われるかもしれないんだけど。。。」

そんなことはありません。どんな場合でも子どもが欲しいと思う気持ちは同じです。

違う性別の子が欲しい、兄弟を作ってあげたいという思いと共に、

・治療でお金がかかる。今の子にその分かけてあげたらいいんじゃないか。
・一人目は何の問題もなく出産。二人目ができないなんて思っていなかった。
・ママ友に、「兄弟はいいよ~!淋しくないし」と言われるのがストレス。
・両親から「二人目は?」というプレッシャーが強い。
・出掛け先は必ず家族連れのところ。どうしても兄弟のいる家族や妊婦さんに目が行く。どうして私は。。。と考えてしまい、気分転換できない。

皆さん、それぞれのお悩みがありますよね。不妊治療を経て妊娠された方は、再度ホルモンバランスを整え直して検査、治療の大変さを思いだ出しながらの治療に突入しますし、一人目の時は不妊なんて思っていなかった。。。という方は、1から情報を集め、子育てと不妊治療の両方に直面します。切実な問題であることに変わりはありません。

ただ1つ言えるのは、1度妊娠しているので妊娠する力はあるはずです。もう1人欲しいなと思っているうちに、諦めることなんてないんですよ。

二人目不妊の原因は?

二人目不妊の原因は?

二人目不妊の厳密な定義はありませんが、一人目の授乳期間が終了してから、2年間望んでも妊娠しない状態であれば、二人目不妊と言われています。二人目不妊には、一人目とは違う特有の原因があります。

もともと不妊の要素を持っていた

不妊治療を経て一人目を授かられた方だけでなく、「卵管が片方詰まっていた」「生理周期が乱れがちだった」などの不妊の要素を持ちながらも、たまたまタイミングが合って治療を経験せずに妊娠に至ったという方も、珍しくありません。

不妊治療を経験されている方は早目に、一人目は大丈夫だったけどもしかしたら。。。と思った方も、専門の病院で検査を受けて原因を取り除いていくのも近道になります。

これは女性だけでなく、男性も同じこと。病院に相談する場合は、必ずご夫婦で受診しましょう。

一人目の時より年齢を重ねている

出産という命がけの経験でストレスを受け、1人目の時よりも年を重ねているため、卵子の老化やホルモンバランスの変化は避けられません。子宮の病気などの原因もありますが、2人目不妊の方はまずはホルモンバランスや年齢の原因が考えられます。

男性も家族を養うというテーマが増え、年齢と共に職場での地位が変わると知らず知らずのうちにストレスを抱えています。ご夫婦で生活習慣を見直し、細胞を若々しく保てるような取り組みが必要です。

プロラクチンの増加

「プロラクチン」は授乳期に多く分泌されるホルモン。授乳中は母体のためにすぐに妊娠しないように、排卵を抑制します。自然と妊娠しにくい体になるんですね。断乳後には自然とプロラクチンの濃度は下がってきますが、ストレスや薬の服用(抗うつ剤、胃潰瘍の薬、ピルなど)によってプロラクチンの量が下がらなくなることがあります。

原因を取りのぞいてもプロラクチンが下がらない場合は、薬を使用してプロラクチンを下げることもあります。

夫婦生活の変化

不妊とは意味合いが違ってくるかもしれませんが、二人目不妊の特徴とも言えるかもしれませんね。子育て、家事、仕事で夫婦の時間が少なくなり、タイミングの日によって夜泣きや突然の発熱など、夫婦だけの時とは違った悩みが出てきます。

夫婦での話し合いはもちろん、祖父母に預けられる環境であればデートの日を作ったり、男女であることを意識するなど、「そんなことやってられないよ~!」と思いながらも、何かしら対策が必要ですね。

産後の肥満

妊娠中から気を付けている体重管理。産後に体重を戻すのって本当に大変ですが、肥満は排卵しにくくなり、多嚢胞性卵巣症候群を引き起こす確率が高くなります。過度なダイエットはストレスとなりホルモンバランスに影響しますが、二人目を考えて見える方は妊娠中から気を付けておきたいですね。

帝王切開後の卵管癒着

一人目が帝王切開だった方や、出産後に子宮の病気で手術を受けると、その影響で卵管癒着など子宮環境が変化している可能性もあります。また手術の経験がなくても一人目の時は軽度だった卵管異常が進行して、二人目を希望されている時に発見されやすいとのデータもあります。

まとめ

原因は一概には言えませんが、二人目に妊娠しにくいのは自然なことなのかもしれません。2人目不妊の特徴を知り、ご自身で対策できることは始めて、検査が必要になるところは専門医の手を借りながら、ご家族に合った方法を探してみてください。

不妊専門病院では、お子さんを同伴で受診できない病院もあります。事前に問い合わせてみてくださいね。