妊娠しやすい季節はいつ?妊活の春夏秋冬

妊活や不妊治療をしている人なら、妊娠しやすい季節がいつなのか知りたいですよね。

妊娠は季節の影響を受けるのでしょうか?

秋は妊娠しやすい?

秋

総務省の統計によると、7~9月に出産する女性が多いというデータがあります。

妊娠期間の10ヶ月を逆算すると、秋頃に妊娠する人が多いということになります。

2020年には北アメリカとデンマークで、自然妊娠についてのデータが解析され、秋は妊娠しやすいという論文が発表されています。

藤田保健衛生大学の中沢教授の調査によると、10~11月ごろに妊娠した妊婦の流産率は、他の月よりも低いという結果も出ています。

秋に妊娠しやすいという理由の一つとしては、気候が落ち着いていることや、生活環境の変化が少なくストレスを感じにくいなどが考えられます。

行楽の秋、スポーツの秋、味覚の秋、といったイベントも多く、ストレスケアやホルモンにも良い影響がありそうですね。

春も過ごしやすい季節ですが、新年度の始まりは生活環境の変化などで、不安や緊張を感じやすい季節なのかもしれませんね。

採卵や体外受精も季節の影響を受ける?

体外受精の成績と季節に関しての調査が、2012~2017年にアメリカで行われました。

6~7月の採卵でやや妊娠率が高い傾向はあったものの、季節による出産率に特筆できる差はなく、採卵や体外受精は季節の影響をほとんど受けないことがわかりました。

 季節による妊活ポイント

季節

バランスの良い食事や冷え対策など、妊活で取り組みたいことは色々とありますが、季節によって気を付けたいポイントを紹介します。

春はストレスコントロールが鍵

春は身の回りの環境が変わったり、寒暖差による体への負担など、知らない内にストレスがたまりやすい季節です。

忙しさに追われやすい春の妊活は、アロマセラピーを取り入れたり、積極的にリラックスタイムを作るなどして、ストレスケアを意識することが大切です。

《 春のおすすめ食品 》
自律神経の乱れや、不安な気持ちを感じるときは、セロリや青じそなどの香味野菜や、レモンやハーブなどリラックス効果のある食材がおすすめです。

夏こそ冷え対策が重要

夏は冷房や冷たい飲み物で体を冷やしやすい季節でもあります。

暑い屋外と冷房の効いた室内との温度差は、夏バテの原因にもなります。

暑い寒いを繰り返すことで自律神経が乱れると、ホルモンバランスにも影響を与えてしまいます。

お風呂にしっかり浸かって、冷たい食べ物は極力避けるなど、夏の冷え対策を意識しましょう。

《 夏のおすすめ食品 》
生姜やにんにくは体を温め、モロヘイヤやオクラなどネバネバ食材は夏バテ防止におすすめです。モロヘイヤはβカロテンや葉酸、ビタミン類、カルシウムなど、妊活に効果的な栄養が多く含まれています。

秋は体づくりのチャンス!

秋は気候によるストレスが少なく、体づくりをしやすい季節です。

旅行にもいい季節ですので、積極的にストレスケアをしたいですね。

筋トレやウォーキングなどのエクササイズを始めるのにもいい季節です。

秋は妊娠に向けた体づくりを一気に進めるチャンスです。

《 秋のおすすめ食品 》
日光浴によるビタミンDが不足しやすい季節は、鮭やきのこからビタミンDを補いましょう。くるみや銀杏は代謝を上げる働きがあります。

冬は「冷えのぼせ」に注意

冬は冷え対策は少しだけ注意が必要です。

冬の防寒着というと、セーターやマフラー、コートなど上半身に集中しやすくなります。上半身や顔は暑いのに、手足や末端が冷えているという「冷えのぼせ」の状態になりやすいんです。

昔から「頭寒足熱」は健康にいいと言われています。頭を冷やし足を温めて、冬の「冷えのぼせ」に注意しましょう。

腹巻きや重ね履き靴下などで、下半身を重点的に温めると、手足の先まで温かさが行き渡りやすくなります。

《 冬のおすすめ食品 》
生姜やカボチャ、蓮根などの根野菜は体を温める働きがあります。飲み物は黒豆茶やごぼう茶がおすすめです。

まとめ

秋は妊娠しやすいというデータがありますが、季節に関係なく心身へのストレスはホルモンバランスの乱れに繋がります。

バランスの良い食事と適度な運動、体を温めて睡眠をしっかりとることが妊活の基本です。

季節に合わせて健康的な体づくりをしていきましょう。

参考文献