妊活初心者がやるべき基本5つのこと

妊活とは妊娠活動を略した言葉です。本屋でも妊活というカテゴリがあるくらいすっかり定着した「妊活」。

昔は妊娠活動なんて言葉はありませんでしたが、そもそも妊娠活動って何でしょうか?

Wikipediaでは、「妊娠についての知識を身に付けたり、妊娠にあたって自身の身体の現状を把握するなどといった活動」と書いてありますが、何だかちょっと堅苦しくて難しい言い方ですね。

○○活動をするということは、その裏には○○の悩みがあるわけで、その悩みを解決するために考えたり行動したり活動している訳です。例えば、就活、婚活、温活、最近では腸活や脳活、女性の場合は卵活なんて言葉まで生まれ、まさに活動のオンパレードです。

妊活と不妊は同じ?

妊活と不妊は同じ?
「妊活」と「不妊」この2つの言葉、意味は同じでしょうか?不妊がネガティヴな印象だとしたら、妊活は体に良いことをするポジティブな印象ですね。

不妊治療中の方や不妊歴のある方にとっては、不妊と妊活は違う!というのがわかりますが、一般的には妊活=不妊と思っている方が多いと思います。

不妊と妊活、とくに分ける必要はないですが、やはり少し意味合いが違うので、ここできちんと説明しておきたいと思います。

わかりやすくいうと、妊活は独身のときからも出来ます。生理不順がある女性は、結婚前からホルモンを整えたり、禁煙やダイエットに取り組む人も増えています。

いまは仕事をする女性が増え、晩婚化社会といわれていますね。いざ結婚を考えたときに、妊娠の確率が低くなる年齢になっている女性は多く、結婚後にすぐに子供をつくれるように、結婚前から不妊検査を受けたり、子宮内膜症など不妊の原因を取り除くための治療を受けるなど、「不妊かどうかはわからないけど妊活に取り組む」女性は増えているように思います。

不妊は性交して赤ちゃんが出来ない状態

妊活は妊娠に向けて活動すること

どちらも赤ちゃんを授かりたい!という気持ちは同じですが、妊活中の女性の全てが不妊という考え方はちょっと違いますね。

妊活って具体的に何をするの?

妊活って具体的に何をするの?

大きなくくりで言えば、不妊治療も妊活のひとつといえます。妊活といっても何からやればいいのかわかならいという方へ、ここでは不妊治療以外の基本の妊活5大柱についてご紹介します。

1.食事の見直し

食事の見直し
妊活の要といってもよい食事。まずはじめに取り組む人が多いのも食事の見直しです。妊活のなかで最も大切な項目で、良い卵子や精子をつくる元になる栄養素をきちんと摂るだけで妊娠に至ることもあるくらいです。

これまで何も考えずに食べていたジャンクフードや高カロリーな食事も、赤ちゃんがやってきやすい体づくりのためには野菜中心でバランスのとれたメニューへと変えていくことが妊娠への早道だといえます。

突き詰めて考えてしまうと、添加物や農薬まで気になってきますが、まずは妊娠に必要なビタミンE、C、葉酸、鉄分、たんぱく質など、少し意識するだけでも違ってきます。

食事を見直すことは、不妊の原因である肥満や冷えの改善につながり、妊娠しやすい健康的な体をつくることができます。

 2.ノンカフェイン

妊娠中のカフェインはNGというのはわかっていても、妊活中のカフェインがどうしてよくないのか知らない人も多いと思います。カフェインは血行を悪くして冷えを招く原因に。体のなかでカフェインを分解排出するときに生じる活性酸素もよくありません。

飲酒と同じでカフェインの摂取量にもよりますが、コーヒーなら1日1杯と決めて、なるべくノンカフェインの生活を心掛けたいですね。

関連記事:不妊とカフェインの関係

3.適度な運動

適度な運動
ホルモンを活発にするには適度な運動が効果的といわれています。激しい運動は活性酸素を発生させる要因となるので、毎日軽い運動を取り入れて代謝をあげて巡りのよい体をつくりましょう。ストレッチやヨガなど、ピンポイントにホルモンにいい動きを取り入れるのも効果的です。

妊活に効果的な運動と4つのポーズ
妊活に効果的な動きやポーズをわかりやすく紹介しています。妊娠しやすい体のために、冷えの改善やホルモンをスムーズに分泌させるポーズなど参考にしてみてください。

4.温める

不妊女性の約8割が冷え性といわれています。冷えて血行が悪い状態は、ホルモンにも着床にもよくありません。また、原因不明の不妊は冷えが原因ということもあります。

妊娠に必要な栄養素は血液によって運ばれていきますが、せっかく食事を見直しても血液の巡りが悪いと栄養がきちんと行き届きません。体を温める食事、体を温める運動、そして腹巻きや靴下など外から温める工夫も大切です。

妊活にオススメな「腹巻き選び」のポイント解説
妊活中の女性に多い「冷え」のお悩み。冷えていないと思ってもお腹を触って「冷たい」と感じる方は隠れ冷え性かも!?お腹をあたためるには腹巻きが効率的ですが、腹巻きはどれも同じじゃありません。効果的に温めるのはどんな素材?自分に合ったサイズ選び方は?失敗しない腹巻きの選び方を知って妊活中の温かい体づくりにお役立てください。

5.禁酒、禁煙

妊活中によくないことの第一位は喫煙です。たばこが体へ及ぼす悪影響ははかり知れません。誰かが吐いた副流煙を吸いこんでも害があります。赤ちゃんを望んだときから禁煙するのは妊活の基本ともいえます。

アルコールも飲む量によりますが、はやり体にいいことはありません。とくに妊活中は質のよい卵子をつくることが大切ですので、活性酸素を発生させる飲酒は控えたほうがいいですね。お酒をやめることによるストレスが強い場合は、少しずつ量を減らしたり、飲まない日を作ったり、全体的な飲酒量を減らす努力が必要です。

妊活中は禁酒しないとダメ?適量とは?
お酒は不妊の原因になる?という疑問にズバリお答えします!妊活中は禁酒しないとダメ?妊活中のアルコール量についてわかりやすく紹介しています。妊娠に向けて質の高い卵子と精子をつくるための参考にしてくださいね。

6.睡眠、リラックス


妊活=妊娠のために活動することですが、ときには何もしないことも大切です。不妊治療や食事、運動や冷え取り、妊活はやることはたくさんあります。すべてにストイックになってしまうと、妊活自体がストレスになることも。ただでさえ周りからのプレッシャーなどでストレスを感じやすいので、ストレスを上手に解消することが妊活の最大のポイントかもしれません。

お風呂でのんびりリラックス、読書やDVDなど好きな時間を過ごす。不妊や妊活のことを考えない時間をあえてつくることが大切です。

そして重要なのは質のよい睡眠をとること。ホルモンは夜中の睡眠中に大量に分泌されます。しっかり休むことはホルモンを元気にすることに繋がります。

7.抗酸化食品を摂る

卵子も精子も質のよい細胞をつくるには、体のサビといわれる活性酸素を追い出すことが必要です。活性酸素は生きていくうえで必ず発生するものですが、それに対抗するのが、フィトケミカルです。フィトケミカルは、ポリフェノールやアントシアニン、リコピンなどの植物性食品に含まれる抗酸化成分です。

ポリフェノールの代表といえばルイボスティー、アントシアニンの代表といえばブルーベリーや黒豆です。抗酸化作用のある食品を積極的にとることで卵子や精子の質を上げ、さらには免疫力を高め病気を防ぐ効果もあります。

まとめ

妊活の5大柱は、食事、運動、温め、睡眠、抗酸化です。妊活が長期化しないためにもこの中でまだ取り組んでいない項目があればはじめてみてください。やることがあるということは、妊娠に向けて改善できるポイントがあるということでもあります。